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ミーハーな本読みとしては、いちおうチェックしとかなきゃ、ということで。
いわずと知れた水嶋ヒロさんの処女作。100万部越えだとか。ずいぶん売れたみたいですね。

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いろいろ騒がれて、悪評が先に立った本書ですが、
結論から先にいうと、
表現にちょっと違和感を覚える箇所はあるものの、
プロット(ストーリー)は、それなりに面白く読めるかな、というものでした。

自殺をしようとしていた主人公が、
臓器提供団体(?)から、自殺をするのなら臓器提供してはどうかと誘われます。
主人公は、一度は自殺を断念したものの、
臓器提供と向き合うことで、自らの生命について、他者の生命について、
いろいろと考えることになります。

臓器提供の団体とか、もろもろ、現実にはない設定のうえに成り立っているので、
本書は、あくまで非リアルの、いわばファンタジー小説なのです。
でも、読んでいて、リアルな小説なのか、ファンタジー小説なのか、
はっきりしないような感があって、それゆえに違和感を持つ人がいたのでは?

また、主人公は、死に向き合いながらも、死をいたずらに否定せず、
終始ダジャレを言いながら、静かに、穏やかに、事態の推移を見つめます。
そんな主人公の態度は、まさに筆者が書こうと意図していたもので、それは読み取れるのですが、
もう少し書き込んでくれた方がよかったかなぁ。

キョウヤも、どういうキャラクターにするか、なんとなく読み取れますし、
末尾ではっきりと記されるのですが、
前半部分から、もう少しキャラクターをはっきりさせられたらなぁ・・・。

と、僕程度の本読みでも、いろいろと思い当たってしまうあたりが、
完成度が低いと言われてしまう理由なのだと思います。

でも、繰り返しますが、筆者の言わんとすることは読み取れるし、
そして読み取れたものは、充分に面白いと思います。
推測するに、出版社が出版を急いだ?という単純な理由か、
編集が、「意図的に」、ちょっと荒っぽい作品のままにしておいた方が、
初々しくていい味が出ると思って、あえて推敲を控えたというところなのでは。
まあ、こういう出版もアリかな、とも思いますが、
筆者としては、文章が評価されて売れたのではないということで不本意なのかもしれませんね。
・・・それでも、なんだかんだ言って、売れないより売れたほうが良いのでしょう。

本書、ドラマや映画にしたら、雑な部分が消えて、面白い脚本になると思います。
そして、筆者の2作目は、もっとしっかりした作品になるでしょう。間違いなく。
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2011.01.14 Fri l 本(小説・エッセイ) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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